「春」
小川 雅魚さん (59歳) : [千葉県]
「よくよく考えて生きなきゃいけないな」
—臆病な蝦蟇は、あれこれ考えてばかりいました。
一番頭を悩ませたのは、
「僕は何のために生きているのだろう?」
という問いかけ。
考えれば考えるほどわからない。
ゲッコ、ゲッコ、ガラガラ、ゲロ、ゲロ、コロコロ、
コロコロコロー、ケッケッケー、ケロケロ、ゲコゲコ、
カッコカッコ……
池の氷が溶けて、
仲間の声があちこちから聞こえるようになっても、
暗い穴から外に出ることを忘れ、
いつの間にか、背中には青い苔が生えました。
それでも、
「僕の背中のこの苔は
何のために生きているのだろうか」と、
考え込んでいるの蝦蟇に、
小さな小さな、黄色い苔の花がささやきました。
「君は何してるの?
外はもう南風が吹いて、君たちのお祭だよ。
急げ、急げ!」
—臆病な蝦蟇は、あれこれ考えてばかりいました。
一番頭を悩ませたのは、
「僕は何のために生きているのだろう?」
という問いかけ。
考えれば考えるほどわからない。
ゲッコ、ゲッコ、ガラガラ、ゲロ、ゲロ、コロコロ、
コロコロコロー、ケッケッケー、ケロケロ、ゲコゲコ、
カッコカッコ……
池の氷が溶けて、
仲間の声があちこちから聞こえるようになっても、
暗い穴から外に出ることを忘れ、
いつの間にか、背中には青い苔が生えました。
それでも、
「僕の背中のこの苔は
何のために生きているのだろうか」と、
考え込んでいるの蝦蟇に、
小さな小さな、黄色い苔の花がささやきました。
「君は何してるの?
外はもう南風が吹いて、君たちのお祭だよ。
急げ、急げ!」